なぜ知的財産権が必要なのか

私達の身の回りの物々は知的財産であり、ほぼ例外なく、知的財産”権”によって保護されていることをご存知でしょうか。私達のスマートフォンも、特許権・意匠権・商標権など、様々な側面から権利を保護されています。

知的財産権は、産業の発達、文化の発展に寄与することを目的としています。この重要性は、権利を管理しなかった場合を考えると想像しやすいでしょう。

試行錯誤を重ねて開発した製品が、数ヶ月で模造品被害に合い、利益が出ない。自社の技術のはずが、先に競合他社に権利化されてしまった。自分の創作物が、無断で掲載、かつその内容も一部改変されている。

すべての創作物には、必ず創作者が存在します。

産業の発達、文化の発展には、そうした創作者の継続的な活動が不可欠です。しかし上記のように、彼らの利益が第三者へ流出してしまうとどうなるでしょう。企業であれば、次なる製品を開発する資金が不足し、開発ができなくなります。芸術家であっても、一切の対価を受けず創作活動を続けるには限界があります。そして彼らから利益を奪う人々は、彼らのような創作能力を持ちません。
産業・文化の停滞です！

知的財産権は、そうした侵害行為から創作者の経済的な利益などを保護します。創作者は、創作の対価を受け取り、次なる創作活動へ向かうことができるのです。
産業・文化の発展です！