セキュリティソフトは、なぜアップデートする必要があるのか

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新作動画を投稿しました。

アンチウイルスソフトの導入は、誰でも簡単にできるセキュリティ対策です。その重要性が認知されつつある今日ですが、一方で、それを最新バージョンにアップデートする必須性については、まだ十分な認知がされていません。

今回の動画では、セキュリティソフトのウイルス発見手法から、パターンファイル更新の必須性を説明してみました。ヒューリスティック法については、下記の記事に記載しているので、興味のある方は是非ご一読下さい。また他の記事でも私たちに身近なセキュリティを紹介しています。

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セキュリティソフトのウイルス発見手法
セキュリティソフトのウイルス発見手法は、「パターンマッチング方式」と「ヒューリスティック方式」に大別できます。
パターンマッチング方式
様々な脅威を排除してくれるセキュリティソフトは、自ら思考してウイルスを判別しているわけではありません。ウイルススキャンに用いられるのは、検索機能と『パターンファイル』というウイルスのリストです。

セキュリティソフトは、パターンファイルと分析対象とを比較し、一致するものをウイルスと判定します。これをパターンマッチング方式といいます。

ここで注意すべきは、パターンマッチング方式でウイルス検出をするためには、パターンファイルと対象とが一致している必要があることです。そのため、既存ウイルスを改造した亜種ウイルスや、ステルス機能を有したウイルスなどは、これとの一致を回避するため捕捉することができません。これらはヒューリスティック法によって別途検出されます。

頻繁なアップデートは何のため?
上記の説明で既にお分かりかと思いますが、セキュリティソフトのアップデートが必須なのは、最新のパターンファイルを入手するためです。それはいわばウイルスの指名手配書です。

どれだけ有能な警官でも、その人相を知らなければ犯人を逮捕できません。セキュリティソフトもパターンファイルがなければ、脅威となるウイルスを発見できないのです。

パターンマッチング方式による検出が、それと一致したものしか発見できないという説明に、頼りなさを感じた人がいるかも知れません。しかしセキュリティベンダーは、新たな脅威をいち早く発見し、これを随時更新しています。亜種ウイルスや未知のウイルスの正体が明らかにされ、より強固なセキュリティを確保することができるのです。