H28年度ITパスポート[31-40]
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H28年度ITパスポート試験過去問題[問31-問40]でした。
間違えた問題を照会した後、それを記録するようにしましょう。苦手分野を明確にすることで、効果的に学習することができます。
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Question 1 of 10
1. Question
事業コストを低減する方策として”範囲の経済”を追求する方法や”規模の経済”を追求する方法などがある。範囲の経済の追求に基づくコスト低減策として、適切なものはどれか。
Correct
正解です!
Incorrect
- 範囲の経済
- 複数事業を同時に展開し、設備や資源を共有することで経費を削減する。また柔軟な生産が可能になる。
- 規模の経済
- 商品を大量生産することで、固定費(生産設備の維持費など)割合を下げ、商品1つあたりに必要な経費を削減する。「スケールメリット」とも呼ばれる。
-
Question 2 of 10
2. Question
品質管理において、測定値の存在する範囲を幾つかの区間に分け、各区間に入るデータの度数を棒グラフで表したものはどれか。
Correct
正解です!
Incorrect
- ヒストグラム
- 収集したデータをいくつかの区間にわけ、その区間ごとのデータの個数を棒グラフで示したもの。これにより品質のばらつきなどを把握できる。
データの度数とは、つまりその個数を意味する。中央にある「平均値」を頂点とした山のようなグラフ。
- パレート図
- 棒グラフと折れ線グラフを組み合わせた複合グラフ。
棒グラフは、項目分けされた現象や原因の件数を示し、折れ線グラフは、その累積構成比を示している。
例えば、X社に対するクレームを5つの項目(A~E)に分けてパレート図にすると、項目ABだけでクレームの70%を占めていることがわかった。これによりX社がクレーム件数を減らすために優先して改善すべきは、項目ABということがわかる。パレート図はこのように、複数の項目から最も重要な項目を浮き彫りにするために用いられるグラフである。
- 管理図
- 同一生産工程における製品品質のばらつきを、一定の許容範囲内に収めるために用いられる図。
定期的に製品の品質検査(サイズ、質量など)を行い、測定値を時系列順に記録する。その値が許容範囲として設定した上限値ないし下限値を超えた場合、その工程に何らかの異常が発生していると考えられる。必ずしも許容範囲を超えた場合だけでなく、測定値が明らかに上限値もしくは下限値に偏っていた場合にも、何らかの異常が発生していると考えることができる。
- 特性要因図
- 原因と結果の関連を体系的にまとめ、結果に対してどのような原因が作用したのかを明確にする手法。形が似ていることから「魚の骨図(フィッシュボーン・チャート)」と呼ばれる。
問題が発生した場合の、原因究明に役立てることができる。
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Question 3 of 10
3. Question
地点Xから出発してA、B、Cの3地点の全てを経由して地点Yまで行きたい。各地点間の経路と所要時間が図及び表のとおりであるとき、地点Xから地点Yまで行く最短の時間は何分か。ここで、3地点A、B、Cはどのような順番で経由してもよいものとする。
終点 A B C D 始点 X 20 20 40 不可 A – 40 30 不可 B 40 – 20 60 C 30 20 – 60 Correct
正解です!
Incorrect
X地点からABC地点を経由してY地点に至る経路は、下記の4通りである。
X→A→B→C→Y X→A→C→B→Y X→B→A→C→Y X→C→A→B→Y 各経路の所要時間をあてはめて、その合計所要時間を求めると下記のようになる。
- [X→A→B→C→Y] 20+40+20+60=140(分)
- [X→A→C→B→Y] 20+30+20+60=130(分)
- [X→B→A→C→Y] 20+40+30+60=150(分)
- [X→C→A→B→Y] 40+30+40+60=170(分)
よってXからYに至る最短時間は、X→A→C→B→Yの130分である。
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Question 4 of 10
4. Question
次の特徴をもつ組織形態として,適切なものはどれか。
- 組織の構成員が、お互い対等な関係にあり、自律性を有している。
- 企業、部門の壁を乗り越えて編成されることもある。
Correct
正解です!
Incorrect
- ネットワーク組織
- 組織の構成員は、それぞれが独立し、自律性を有している。タスクフォースと異なり、明確な指示系統がなく、構成員が主体的に参加してるのが特徴。
異業種、異分野の企業・部門・個人間で形成される同組織は、緩やかな提携関係で結ばれており、必要に応じて協力する。 - マトリックス組織
- いくつかの組織構造を組み合わせた網目状の組織形態。1人の構成員が複数の部門に所属し、それぞれの上司の指示に従う。
部門間の壁がなくなり活発な情報交流を促す反面、命令系統が複雑になり、組織が混乱する恐れがある。 - アウトソーシング
- 外部委託のこと。自社の業務の一部、または全てを外部へ委託する。
- タスクフォース
- ある特定の課題を短期間で解決するために編成される組織形態。組織を横断した編成が行われることもある。
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Question 5 of 10
5. Question
ITガバナンスの実現を目的とした活動の事例として、最も適切なものはどれか。
Correct
正解です!
Incorrect
- ITガバナンス
- 企業がITに関する企画・導入・運営および活用を行うにあたって、全ての活動、成果および関係者を適正に統制し、目指すべき姿へと導くための仕組みを組織に組み込むこと、または組み込まれた状態(経済産業省 定義)。
端的にいえば、「企業・組織として、ITを有効活用できる仕組み」
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Question 6 of 10
6. Question
ITサービスマネジメントにおける可用性管理の目的として、適切なものはどれか。
Correct
正解です!
Incorrect
- 可用性
- ユーザが必要なときにシステムを利用できること
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Question 7 of 10
7. Question
システム開発部門のシステム監査における実施事項はどれか。
Correct
正解です!
Incorrect
- システム監査
- システム監査人が客観的な立場から、各種情報システムおよび対象部門を総合的に評価し、指摘や助言を行うこと。
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Question 8 of 10
8. Question
システムの利用者からの問合せを電話で受け付けるサービスデスクのサービスレベルを評価するための項目の例として、適切なものはどれか。
Correct
正解です!
Incorrect
- サービスレベル
- 利用者に提供するサービスの品質のこと。
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Question 9 of 10
9. Question
システム監査人の役割に関する記述として、適切なものはどれか。
Correct
正解です!
Incorrect
- システム監査人
- 対象部門と独立した客観的な立場から、当該情報システムの整備・運用の適正性を評価する。収集した監査証拠に基づいて、システム監査報告書を作成し、被監査部門に問題点の改善勧告を行う。
監査評価の信頼性は、その客観性が担保しているため、監査人と監査対象は外観・精神上ともに独立している必要がある。
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Question 10 of 10
10. Question
システム開発プロジェクトのテスト工程において、各担当者が報告書をチームリーダに提出し、チームリーダがそれらの内容をまとめてプロジェクトマネージャに報告している。次の報告ルールを定めているとき、チームリーダの報告として適切なものはどれか。
[報告ルール]
- 各担当者は、担当する機能のテストの進捗率を報告書に記載する。
- 各担当者は、遅れがあるときに、その原因と対策内容を報告書に記載する。
- チームリーダは、各担当者の進捗率の適切さを確認した後、それらを集約して全体の進捗率を求め、計画との差異、今後の見通しを報告書に記載する。
- チームリーダは、遅れがあるときに、担当者にヒアリングを行い、原因と対策内容の妥当性を確認する。また、他チームへの影響を分析し、対応策と期限を報告書に記載する。
Correct
正解です!
Incorrect
選択肢ア・イは共に報告に必要な情報が欠如している。
選択肢エは、明らかな改竄行為である。よって選択肢ウが正解となる。
[イ]ERP
[ウ]SLM
[エ]SWOT
情報処理試験の頻出問題なので、SLAとSLMはセットで覚えておきましょう。
CHECK POINT
- SLA(Service Level Agreement: サービスレベル合意書)
- そのサービスの仕様や品質レベル、相互の責任などについて記載された合意書
- SLM(Service Level Management: サービスレベル管理
- サービスの品質を、予め利用者と合意した水準に維持あるいは改善するための取り組み。
[イ]開発者側が利用者側にヒアリングを行って、ソフトウェアに要求される機能、性能を明確にする。
[ウ]ソフトウェアが要件を満たしていて、利用できる水準であることを、利用者側が確認する。
[エ]ソフトウェア要件定義書が利用者側のニーズを満たしていることを確認するために、開発者側がレビューを行う。
CHECK POINT
- ソフトウェアライフサイクル
- システム開発プロセスにおいて、各工程の作業内容や用語の意味などを標準化した枠組み。取引において両者がこの標準モデルを参照することで、認識の差異によるトラブルを防ぐことができる。
[イ]性能要件を満たしていることを開発者が検証する。
[ウ]プログラム間のインタフェースに誤りがないことを検証する。
[エ]利用者が実際に運用することで、業務の運用が要件どおり実施できることを検証する。
- 単体テスト
- 結合テスト
- システムテスト
- 運用テスト
の順で行われます。
単体テストと結合テストで、システムとして動作することが確認できます。しかし当然、実環境では「ただ動けば良い」というわけにはいかず、要求された性能要件を満たしている必要があります。「システムテスト」では、負荷テストや耐久テストを通じて、それが要求を満たしていることを総合的に検証します。
CHECK POINT
- 単体テスト
- 個々のプログラムに誤りがないことを検証する。テストプロセスの最小単位。
- 結合テスト
- 単体で動作したプログラムを結合させた状態で動作確認する。
- 運用テスト
- 業務の運用が要件通り実施できることを検証する。
[イ]スコープを縮小する。
[ウ]より多くのテストを実施する。
[エ]リスク発生時の対処に必要な予備費用を計上する。
CHECK POINT
- リスク軽減(低減)
- 脆弱性に対策を講じることで、脅威が発生する可能性を下げる。
(例: セキュリティソフトの導入、ノートパソコンのデータ暗号化など) - リスク回避
- リスクが発生する可能性を取り去る。リスク発生時の損害がとりわけ大きくなると予想される脅威に有効。
(例: 製造拠点を災害発生確率の低い地域に移転する) - リスク受容(保有)
- 何も対策を行わないこと。対象リスクの影響力が小さい場合に有効。
[イ]購買業務システムに入力されるデータが重複なく入力されるような統制
[ウ]自社システムの運用・管理に関する統制
[エ]自社システムの開発・保守に関する統制
- 業務処理統制
- 業務を管理するシステムにおいて、承認された業務が全て正確に処理、記録されることを確保するための統制活動のこと
- 全般統制
- それぞれの業務処理統制が有効に機能する環境を保証する統制活動のこと
[ア]詳細情報から積み上げる見積り方法より作業負荷が大きい。
[イ]プロジェクトの初期より後期の段階で活用されることが多い。
[ウ]他の見積り方法より正確なコスト見積り結果が期待できる。
[エ]他の見積り方法より見積りに要する費用は少ないが、正確さでは劣る。
CHECK POINT
- 類推見積法
- 過去の類似プロジェクトを参考に、経験と勘で見積を行なう見積方法。他の見積手法に比べて見積に要する費用は少ないが、担当者によって精度が異なるため正確さでは劣る。
[ア]プロジェクトが生み出す製品やサービスなどの成果物と、それらを完成するために必要な作業を定義し管理する。
[イ]プロジェクト全体を通じて、最も長い所要期間を要する作業経路を管理する。
[ウ]プロジェクトの結果に利害を及ぼす可能性がある事象を管理する。
[エ]プロジェクトの実施とその結果によって利害を被る関係者を調整する。
CHECK POINT
- WBS (Work Breakdown Structure: 作業分解図)
- 成果物を頂点として、それに必要な作業を逆算的に洗い出して階層化したもの。項目の細分化を繰り返すことで、作業の漏れや余剰を防ぐことができる。
- プロジェクトルームの中に、テストデータの機密性を確保するための部屋を設置して入退室管理を行う。テスト作業用に設置したサーバは、停電時のデータ消失を防ぐために、無停電電源装置に接続する。
[イ]環境マネジメントシステム
[ウ]品質マネジメントシステム
[エ]ファシリティマネジメント
- ファシリティマネジメント
- 企業活動のための施設や環境を適切に管理し活用する経営手法。
[ア]基幹システムで生成されたデータをユーザ自身が抽出・加工するためのソフトウェア
[イ]ユーザがシステムに要求する業務の流れを記述した図
[ウ]ユーザとシステムのやり取りを記述した図
[エ]ユーザの要求を理解するために作成する簡易なソフトウェア
CHECK POINT
- プロトタイプ (Prototype: 試作品)
- 動作や機能の検証のために作成する簡易なソフトウェア。
a | システム要件定義 |
---|---|
b | システム設計 |
c | プログラミング |
d | テスト |
[イ]b,c,d
[ウ]c,d
[エ]d
ウォーターフォールモデルは、前の工程が正しく行われたことを前提に作業が進められます。そのため途中で誤りが見つかれば、慎重に関わらず、それ以降の全ての工程に影響が生じるわけです。
初見の人は、選択肢ウやエ(プログラミング or テスト)における品質管理が必要と考えるかもしれませんが、上記の通り、この開発モデルでは途中に誤りがあってはならないので、全ての工程において品質管理を実施します。
CHECK POINT
- ウォーターフォールモデル
- 各工程を順番に進めていくシステム開発手法。最も一般的で進捗を理解しやすいのが特徴。前工程が正しく行われていることを前提に作業が進められるため、途中で問題が発生すると、それ以降の全ての工程に影響する。